はじめるのに必要なもの
ソフト · Software
パソコン、タブレット、スマホのどれでも描けます。マウスでもペンでも指でもかまいません。ドット絵は速さより正確さがものを言うので、いちばん扱いやすいものを使いましょう。
ドット絵を描くソフトには、ドット絵専用のエディターと、1ドットのブラシが使える一般的なお絵かきアプリの2種類があります。どちらにも鉛筆、消しゴム、塗りつぶし、スポイト、グリッドといった基本の道具がそろっているので、ひとつで覚えたことはほかのソフトでもそのまま使えます。
- Aseprite: 有料。多くのドット絵描きが最終的に選ぶソフトで、レイヤー、アニメーション、パレット、タイリングまで、すべてがドット単位で作られています。
- LibreSprite: Asepriteの古いバージョンから派生した無料のソフト。
- Pixelorama: 無料のオープンソース。パソコンでもブラウザでも使えます。
- Piskel: 無料でブラウザで動きます。何もインストールせずにドット絵を試してみるのにぴったりです。
- MakeBeadのドット絵エディター: 無料でブラウザで使え、アニメーションのコマにも対応。描いた絵をビーズや刺しゅうにするときは、印刷用の図案も出せます。エディターを開く
まずは手元にあるもので始めましょう。このページの最後には魔法使いの色を読み込んだ16×16のキャンバスがあるので、読みながら各レッスンを試せます。
シルエット、線、色、仕上げ
シルエット → 線画 → 色 → 仕上げ
この魔法使いは4つの段階で描きました。シルエットを塗り、線を彫り出し、ベタで色を置き、最後に仕上げます。ステップをクリックすると、その段階の絵が見られます。
シルエットから始めると、大きな形と、それがひと目で伝わるかどうかに集中できます。しかもシルエットは最初の段階から最後までほとんど変わりません。この魔法使いは基本的には三角形で、折れ曲がった帽子の先と突き出た杖が、その三角形をおもしろくしています。
ほかの始め方
- アタリ線から: 円や三角形、台形で体の形をざっくりとってから、その上にディテールを描き込みます。早めにバランスを決めておけば、あとで描き直す手間がぐっと減ります。
- ラフな色面から整える: 大きくラフに色を置き、描きながら整えていきます。雰囲気がすぐにつかめるので背景に向いています。途中で何もかも噛み合っていないように見える段階がありますが、気にせず進めましょう。
- 大きく描いて縮小: 普通のお絵かきアプリでふだんのサイズで描き、ドットのサイズまで縮小します。出発点としては悪くありませんが、小さくするほどディテールが崩れ、結局すべてのドットを手で整える必要があります。
正しい手順はひとつではありません。好きな作家の描き方を観察し、いくつか試して、楽しいと思えるやり方を続けましょう。どれも同じところにたどり着きます。
キャンバスサイズの選び方
16×16 · 32×32 · 64×64
ドット絵に正しいサイズはありません。何を描くか、どこまで細かく描くか、何に使うかで決まります。最初の練習には、同じものをいくつかのサイズで描いてみるのがおすすめです。
この魔法使いは16×16でも成り立ちます。シルエットが崩れず、絵柄的にも失うディテールが少ないからです。32×32なのは、そのサイズで描いたシリーズの一枚だからで、一緒に並ぶ絵はスケールをそろえるのが基本です。サイズが混ざると、あとから貼り付けたように見えます。
ドット絵でよく使われるサイズ
| サイズ | 主な用途 |
|---|---|
| 8×8 | アイコン、小さなアイテム、ドットフォント |
| 16×16 | 昔ながらのゲームのアイテム、タイル、小さなキャラクター |
| 32×32 | 顔が読み取れるキャラクター、大きめのタイル |
| 64×64 | バストアップや、描き込んだキャラクター |
| 29×29 | アイロンビーズの大きな正方形プレート1枚分 |
| 128×128以上 | 風景やイラスト |
初心者なら小さく始めて、1ドットの重みを体で覚えましょう。小さなサイズでは1ドットで絵全体が変わることがあり、大きなキャンバスではそれに気づきにくいのです。この10×10の顔で試してみてください。表情を選ぶか、好きなドットをクリックして切り替えられます。
きれいな線:ダブルとジャギー
ダブル · ジャギー
サイズが決まったら、シンプルな線画で主な部分を区切ります。線を引くときに気をつけたいことが2つあります。
ダブル
2つのドットが角でL字に接しているところを「ダブル」と呼びます。その部分だけ線が太くなり、暗く硬く見えます。1ドットの輪郭線なら、余分な角のドットを消すと、線がすっきりして太さもそろいます。
ダブルがいつも間違いというわけではありません。影をほのめかすのに使えますし、全体をダブルの線で描いた輪郭は、それだけで力強いスタイルになります。
ジャギー
線や曲線の段の長さが不規則に変わると、ジャギーが生まれます。意図しないギザギザの角です。リズムを崩しているドットを消すか、曲線なら5-3-2-1-1-2-3-5のように、段の長さがなめらかに伸び縮みするようにしましょう。
ジャギーもわざと使えます。この魔法使いの顔には、眉の形を出すために線を一か所だけ崩したところがあります。
どれも正しい・間違いの話ではありません。大事なのは気づくこと。そういう効果があると知ったうえで、狙った見た目のためにわざと使いましょう。
色相・彩度・明度
色相 · 彩度 · 明度 · HSV
ほとんどのカラーピッカーは、HSVという3つの要素でできています。
- 色相: 色そのもの。赤、黄、緑、青……
- 彩度: 色の鮮やかさ。ピッカーの四角では、左端のグレーから右端のいちばん鮮やかな色へと変わります。
- 明度: 色の明るさ・暗さで、四角の下から上へおおよそ明るくなります。3つの中でいちばん大事な要素です。
「おおよそ」と書いたのは、色相ごとに見た目の明るさが違うからです。色相バーをグレースケールにすると、黄色がいちばん明るく、青と紫がいちばん暗くなります。
明度は絵に奥行きと立体感を与えるもので、光も影も明度でできています。明度が間違っていたら、どんな色を選んでも絵は救えません。
手早く明度を確かめる方法:いちばん上に新しいレイヤーを作って黒で塗りつぶし、合成モードを「カラー」にします。正確な明るさではありませんが、問題を見つけるには十分です。
彩度は控えめに
彩度 · Saturation
彩度の高い色が多すぎると、色どうしがけんかして目が疲れます。くすんだ色ばかりだと、絵が濁って色あせて見えます。
鮮やかな色は調味料のようなもの。少しだけ、狙った場所に置いて、視線を集めたいところに使いましょう。全体に強い色を使ってうまくいっている作品もありますが、そういう絵は必ず明度の土台がしっかりしています。まずは明度です。
コントラストで視線を導く
コントラスト · Contrast
絵にはいろいろなコントラストがあります。明度、色相、形、描き込みの量。コントラストが高いとは2つのものの差が大きいこと、低いとは近いことです。
コントラストの高い部分は目を引きつけ、低い部分は目を休ませて、リズムや繰り返しを生みます。コントラストは相対的なものです。全体が低コントラストなら統一感のある模様のような絵になり、高コントラストの部分は、まわりが落ち着いているときにだけ目立ちます。
描きながら、いちばん見せたい部分へコントラストでどう視線を導くかを考え続けましょう。
ドット絵の影の付け方:光と陰影
陰影 · ライティング
上手に影を付けるには、光がどうふるまうかを知る必要があります。陰影とは、形を表すために明度を使うことだからです。ボールに1つの光を当てると、基本的なライティングモデルの要素がすべて見えます。
- 1ハイライト: 光にいちばんまっすぐ向いている点
- 2中間色: 光が当たっている側の主な色
- 3コアシャドウ: 光が影に変わる境目。いちばん暗い帯になることが多い
- 4陰: ボールの、光と反対を向いた側
- 5反射光: まわりから跳ね返ってきた光。陰を少し明るくする
- 6接地影: ボールが地面に接するところ。いちばん暗い点
- 7落ち影: ボールが地面に落とす影
ドット絵で7つすべてを使うことはめったにありません。小さなサイズでは描き込みすぎになるので、サイズと絵柄しだいです。光の見え方は、光源の数や強さ、ものの周囲に何があるかによっても変わります。
枕影(ピローシェーディング)
とてもよくある失敗は、形も光も無視して、輪郭から内側へ輪のように暗くしていくことです。これを「枕影(ピローシェーディング)」といいます。形を表していないので、ものが平たく、枕のようにふくらんで見えてしまいます。
素材
素材によって光の反射のしかたは違います。つや消しのボールは光を均一に散らし、はっきりしたハイライトがありません。つやのあるボールや金属には強いハイライトがあり、まわりのものを映し込みます。木や金、ガラスを描くなら、それが光をどう反射するかを考えて、明度とその幅を選びましょう。
暖色・寒色は相対的
色温度 · 環境
色が暖かい・冷たいという言い方をよく聞きますが、ある色が暖かく見えるか冷たく見えるかは、隣にある色しだいです。
1組目の2つの小さな四角は、まったく同じグレーです。3組目の左半分は、2組目と同じ赤です。色は相対的で、まわりの色によって見え方が変わります。
ものの色は、光や近くにあるもの、周囲の環境によっても大きく変わります。光と下の台を切り替えて、同じ黄色いボールの変化を見てみましょう。
色相シフト(色相をずらす)
色相シフト · Hue shifting
色相シフトは、こうした環境の影響を単純化しつつ、色をもっとおもしろく見せられる定番のテクニックです。影のために色を暗くするとき、色相も少しずらします。影は紫寄りに、光は黄色寄りにすることが多いです。
どちらが優れているということはないので、好きなほうを選びましょう。色相をずらした階調は豊かに見えやすく、明度だけの階調は落ち着いたグラフィックな印象になります。
色数を絞る
カラーパレット · Palette
初心者によくあるもうひとつのくせが、毎回新しい色を作ってしまうことです。絵がうるさくなり、パレットも明度も手に負えなくなります。色数を絞ると、作品にまとまりが生まれます。
色選びに苦労するなら、既製のドット絵用パレットから始めましょう。初期の携帯ゲーム機の画面の4段階の緑のように、特定の雰囲気を出す近道にもなります。Lospecには何千ものパレットがあり、好きな映画やゲームから色を拾って自分だけのパレットを作ることもできます。
とはいえ、パレットが絵を描いてくれるわけではありません。色相、彩度、明度、コントラスト、目指す絵柄については、やはり自分で考える必要があります。
ディザリング
ディザリング · Dithering
ディザリングは、ドットを模様状に並べて色を混ぜたり、パレットにない色があるように見せたりする技法です。黒と白しかなくても、市松模様は離れて見るとグレーに見えます。
ディザの模様は工夫しだいで、それぞれ見た目が違います。整然としたものもあれば、ノイズっぽくざらついたものもあります。
ディザリングで2色を混ぜて新しい色を作ることもできます。パレットが小さいときには特に便利です。
ただし注意が必要です。ディザリングはノイズや思わぬ質感を加えます。小さなスプライトでは特にそうです。使う前に、何のために使うのかを決めておきましょう。
ドット絵のアンチエイリアス
アンチエイリアス · AA
アンチエイリアス(AA)は、形のふちをなめらかに見せる技法です。ふちの段ごとに、隣り合う2色の中間の明度の色を置きます。
3つ目の円はAAが多すぎます。やわらかくはなりましたが、足したドットが角を作り、円の形そのものが変わっています。AAは選んで入れ、決して形を変えないこと。
AAは形の内側に入れる(内側AA)ことも、外側の背景の上に入れる(外側AA)こともできます。外側AAは背景色と混ぜて作るので、背景が変わると外側AAは効かなくなります。明度が合わなくなるからです。上の暗い背景で試してみてください。
大事なのは明度なので、AAのドットの色相は自由に遊べます。AAで線の印象を変え、部分的に細く見せることもできます。
この魔法使いにはAAはまったく必要ありません。絵柄として入れるなら、やわらかく見せたいひげがその場所でしょう。AAは上級者向けのテクニックなので、慎重に使いましょう。
バンディング
バンディング · Banding
影やAAが輪郭全体に沿って同じ幅で何重にも重なり、段の位置までそろってしまうと、バンディングになります。形を表すどころか、絵を平たく見せたり、うるさくしたりします。上の枕影も同じ問題を抱えています。
ドット絵のアウトライン(縁取り)の種類
アウトライン · Sel-out
ドット絵の縁取りにはいろいろな方法があります。同じキノコで8種類を比べてみましょう。
- 黒の1ドットのアウトライン: グラフィックでマンガ的。アニメーションにもよく合います。
- ダブルのアウトライン: とても太い線。ダブルのレッスンで見たものです。
- 暗い色のアウトライン: 黒の代わりに暗い色で引いた普通の輪郭線。コントラストと硬さが下がります。
- 内側の色のアウトライン: 囲んでいる部分の色を暗くした色で輪郭を引きます。
- 光を受けたアウトライン: 内側の色のアウトラインを、光の当たる側は明るく、影の側は暗くしたもの。光の向きも表せます。
- セレクティブアウトライン(セルアウト): 1本のベタの線ではなく、AAのような色の段階で線画を描き、形を表します。
- 途切れたアウトライン: セレクティブアウトラインの一種で、ところどころ線を完全に省きます。たいていは光が当たるところです。
- アウトラインなし: これも立派な選択肢です。
この魔法使いは、絵柄に合うので黒の1ドットのアウトラインを使っています。帽子の輪郭は、形がはっきり読めるように少しだけ途切れさせています。
ドットの塊(クラスタ)と孤立ドット
クラスタ · 孤立ドット
クラスタで考えるとは、ドットを2つ以上のまとまりにして、その塊で面を描くことです。ふつうは1ドットだけ離れたところを作らないようにします。ぽつんと1つだけのドット(孤立ドット)はノイズになり、塊の中で浮いて見えます。
孤立ドットにも使いみちはあります。特に小さなサイズでのディテールやハイライト、わざとざらつかせた質感です。この魔法使いの目は1ドットですが、このサイズではほかに方法がなく、ちゃんと自然に見えます。1ドットだけで作品全体を組み立てる作家もいて、ノイズっぽくざらついた仕上がりが、その人らしい絵柄になっています。
昔の画面はドットをぼかしていた
ブラウン管 · CRT
レトロゲームの絵を研究するときに、ひとつ覚えておきたいことがあります。昔のゲームの多くはブラウン管(CRT)のテレビやモニターに映されていて、ブラウン管は隣り合うドットをにじませて混ぜていました。
16ビット時代の多くのゲームを生のドットで見ると、当時の画面では誰の目にも見えなかったバンディングやジャギー、きついディザリングが見つかります。当時の作家の中にはそれを知っていて、にじみを前提に描き、ハードウェアでは出せない中間色をディザ模様で作った人もいました。
すべてのレトロゲームがそう描かれていたわけではありませんが、資料を集めるときは、いま私たちが見ているのはたいてい、画面を通さない生のドットだということを覚えておきましょう。
ドットがビーズになるとき
ビーズ · ステッチ · ダイヤモンドアート
ドット絵は画面の中だけのものではありません。アイロンビーズ1粒、クロスステッチの1目、ダイヤモンドアートのビーズ1粒、編み物の1目は、どれも1色だけを持っています。つまりドット絵はそのまま図案になります。1ドットがビーズ1粒です。ここまでの内容はすべてそのまま使えますが、違いが3つあります。
- パレットは買える色: 画面ならどんな色もクリックひとつですが、ビーズや糸ではメーカーが作っている色しか使えません。色数を絞るのは選択ではなく前提になるので、先にビーズや刺しゅう糸のシリーズを決めて、その色で描きましょう。
- プレートがサイズを決める: 大きな正方形のプレートは29×29ピンなので、16×16のスプライトなら余裕で収まり、32×32なら4枚つなげる必要があります。手持ちのプレートに合わせてキャンバスを決めましょう。
- 距離が色を混ぜる: 完成した作品は1〜2歩離れて見るので、CRTと同じようにやわらかく見えます。市松模様のディザは部屋の向こうからなら中間色に見えますが、1粒だけ色の違うビーズは、やはり点に見えます。
いちばん移しにくいのはアンチエイリアスです。中間色が必要なのに、ビーズのパレットにはぴったりの色がないことが多いからです。惜しい中間色を使うより、実在する色できれいな階段にしたほうが、たいていよく見えます。
描き終えたら、ドット絵エディターで色ごとの個数つきの図案として印刷できます。ドット絵変換ツールはその逆で、画像をビーズのパレットに合わせてドット絵にします。
手描きのドット絵は、写真を変換したものよりたいていよい図案になります。理由はこのガイドで見てきたとおり。きれいな輪郭、少ない色数、そしてノイズではなく塊です。
自分の絵柄と練習
絵柄 · 練習
絵の基礎、ドット絵のテクニック、そして自分の好みを組み合わせれば、可能性は無限です。自分が好きなものを、ほかの人も好きとは限りません。絵柄に正解も不正解もありません。ただ、意図して選び、一貫して使えば、描くものすべてに狙いが感じられ、作ろうとしている世界にもなじみます。
練習問題
- 魔法使いを8×8で描いてみましょう。魔法使いに見えるためには、どの特徴を残す必要がありますか?
- 明度チェックをオンにして、魔法使いを4つの明度だけで塗り直し、4色の緑の版と比べてみましょう。
- 魔法使いの黒いアウトラインを、内側の色のアウトラインか、セレクティブアウトラインに変えてみましょう。
- リンゴを2回描きましょう。1回はつや消し、1回はつやありで。
- 同じリンゴを12×12、16×16、24×24で描いてみましょう。
ここに書いたことの多くは身につけるのに何年もかかり、経験を積んだドット絵描きもまだ学び続けています。量の多さにひるまないでください。描くことを楽しみましょう。一生続けられる趣味です。
用語集
- シルエット Silhouette
- 1色で塗った外側の形
- ダブル Doubles
- 線の角でL字になった2つのドット
- ジャギー Jaggies
- 段の長さが不ぞろいで生まれるギザギザの角
- 色相 / 彩度 / 明度 HSV
- 色み、鮮やかさ、明るさ
- 枕影 Pillow shading
- 輪郭から輪のように暗くしていく影
- 色相シフト Hue shifting
- 明るく・暗くするときに色相もずらすこと
- ディザリング Dithering
- ドットの模様で色を混ぜること
- アンチエイリアス AA
- 中間色で段差をなめらかにすること
- バンディング Banding
- 影の層が平行にそろってしまうこと
- セレクティブアウトライン Sel-out
- AAで形を表すアウトライン
- クラスタ Cluster
- 同じ色のドットの塊
- 孤立ドット Orphan pixel
- ぽつんと1つだけのドット
ドット絵のよくある質問
ドット絵の描き方は?初心者は何から始めればいいですか?
16×16や32×32のような小さなキャンバスを選び、4〜16色くらいの限られたパレットを決めて、簡単なものを4つの段階で描きます。シルエット、線画、ベタ塗り、そして影とディテールです。ドット絵エディターならどれでもかまいません。このページの練習用キャンバスも無料のドット絵エディターも、ブラウザで使えます。
ドット絵のサイズはどれくらいがいいですか?
ゲームのキャラクターやアイテムなら16×16と32×32、描き込んだキャラクターやバストアップなら64×64がよく使われます。1ドットの重みが大きい小さなキャンバスが、練習にはいちばん向いています。ひとつのプロジェクトの中では、すべての絵のスケールをそろえましょう。
ドット絵のディザリングとは何ですか?
2色を市松模様などの模様に並べて、離れて見るとその中間の色に見えるようにする技法です。少ない色数を補い、グラデーションをなめらかにできますが、質感も加わるので、狙って使いましょう。
ドット絵のアンチエイリアスとは何ですか?
形と隣の色の中間の明度のドットを足して、ふちの段差をなめらかに見せる技法です。少しなら曲線がなめらかになりますが、多すぎると形が変わります。また、背景の上に置いたAAは、背景が変わると崩れます。
色相シフトとは何ですか?
カラーランプに沿って、明度だけでなく色相も変えることです。ふつうは影を青や紫へ、ハイライトを黄色へずらします。1つの色相をただ暗くするより、陰影が豊かに見えます。
ドット絵の影で、枕影(ピローシェーディング)を避けるには?
枕影は、光がどこから来るかを無視して、輪郭から内側へ輪のように暗くしていく影の付け方です。ものが平たく、ふくらんで見えます。先に光の向きを決め、光に向いた側にハイライトを、反対側に影を置きましょう。
ドット絵をビーズの図案にできますか?
できます。1ドットがビーズ1粒、ステッチ1目、ダイヤモンドアートのビーズ1粒になります。プレートのサイズ(Perlerの大きな正方形プレートは29×29)に合わせ、使うビーズメーカーの色で描いたら、ドット絵エディターから図案と色ごとの個数を印刷しましょう。
クレジット
レッスンの順番と内容の多くは、Saultoons の動画「The Ultimate Pixel Art Tutorial」を参考にしています。くわしい解説は動画もあわせてご覧ください。このページの説明文は独自に書いたもので、例の図もすべてこのページのために描き下ろしました(動画の画面ではありません)。